日常=文学?

花園神社とメイド

本日、観劇の際、帰りに御苑から新宿までの道のりを歩いていると、靖国通り沿いが人に溢れている、しかしながら新宿が人通りに溢れるなどというようなことは日常茶飯事であり何を今さら、と仰る方も多いと思うが、屋台に熊手と、異様な景色の中で若者たちが…

真夏の夜の夢

さてさて、温暖化だかヒートアイランドだか知らないが、ねちねちと照りつける太陽と纏わり憑く湿気どもが私を酷く憔悴させるのでありまして、とても耐えることが出来ない。エアコンディショナから突然水漏れが始まってからこの方、肥溜めのように腐りきった…

あきば女子寮

「今日は俺の誕生日だからメイド喫茶でもおごれよ」 先輩がそう言うので仕方無しに私は先輩の言うがままのメイド喫茶へと向かった。そこは、末広町に程近い秋葉原の僻地、閑静なオフィス街が広がる路地裏に存在する【あきば女子寮】という名前の店であった。…

ディック

ご存知のことと思いますが、ディックとは英語で男性器の意味です。そんな卑猥な名前の消費者金融がありまして、昨日電車の宙吊り広告で見つけたディックのニューアドバータイズメントは、怪しいマッスルが【守りたい!強く思うほど、パワーが増すのだ!!!…

メイドの日常

メイド喫茶というものに行った。 私が席へ着くと可愛らしいメイドさんが私に向かって微笑みながら「おかえりなさいませご主人様♥」と言った。私はいつご主人様になったのだろうか、と少しの間思考をぐるぐるとさせていたのであるが、そうだ先日のことである…

アブドゥの憂鬱

俺、黒人になりたいんだ。入学当初より仲の良い親友が突然そう言い始めたのはある昼下がりのことだ。ゴールドのネックレスが似合う褐色の柔らかい筋肉を見ていると俺はどうしようもなく黒人になりたいんだよ、そう私に打ち明ける彼の眼差しからは本気の様相…

ハッピーメリクリスマスも終わりまして

はい。なんだか毎日書きますとか吐いていた割りにはすぐノックダウンしてしまった私ですが、皆様こんにちわ。そろそろ年も明けるということもあり折角なので筆を取る、というよりもキーボードに手を這わせる。 ところでクリスマスは如何お過ごしでしたか。恐…

インフルエンザ

インフルエンザの予防接種を受けたら右腕が酷く重い。そういえば注射をするのは秋葉原でメイドさんが癒してくれるというので献血をした時以来である。あの時は確か次の日も腕が重く、やけに痺れていた。多分血が足りなくなったせいだろう。その後友人の誕生…

悲しみよこんにちわ

もう昔のことになるが、卒業してしまった先輩で、「俺って、実は妖精なんだ、だからお花畑に住んでるし、永遠に十七歳だ。え?妖精に見えないって?それはお前の心が濁っているからさ、ほら、背中に見えないかい、少し向こう側が透けた羽がさ」と四六時中言…

負けない…!つまり…勝ち…!

なんとなく友人の家に置いてあった近代麻雀を手に取るとアカギが載っていた。昔からアカギは好きだったのだが、久しぶりに福本氏の漫画を読んでいると面白いことに気付いた。 手元にアカギの資料がなかったので検索などをして見つけたカイジの画像だが、福本…

スロット・ナイト・ランデブー

昨日、初めてスロット屋なるものに足を踏み入れた。そんなことを公の場で言うと、餓鬼が粋がって大人の遊戯場に入り込んでんじゃねぇ、とお叱りを受けるかもしれないのであるが、学校の帰りに我が家へと訪れた友人に誘われ仕方なく行っただけであり、簡単に…

自由とアヴァンギャルド

先日、一位賞金五十万という高校生にしては破格のコンクール賞金額に目がくらんで応募した油絵の結果が返って来た。なんと嬉しいことに入賞していたのであるが、まぁそれにしても佳作なので雀の涙なかりの賞金しか貰えず、一位の方が酷く羨ましかった。そん…

恋がしたい!恋がしたい!恋がしたい!

眠らない街も静まる夜更け過ぎ午前二時、突然けたましく携帯電話が鳴りまして、いったい何事かと思い電話と寝ぼけまなこで取ると、彼女いない歴=年齢の友人が異様なハイテンションで「恋がしたい恋がした恋がしたい!!」と叫んだ。私は一言「死ね」と言っ…

冬と感じたのは別に寒くなったからであるとか乾燥してきたからであるとかではなくて、やはりそれは空気が研ぎ澄まされてきたからであると思う。バルコニに出て空を見上げると幾つかの星が輝いていて、あぁ確かに冬という季節がまたやって来たのだなと感じた…

洋楽とか邦楽とか

最近学校で流行しているのがエアギターである。今更何を、と思うかもしれないのであるが男子校の流行に対する疎さは折り紙つきで、どこぞの少年誌を読んだ学生達がしきりに我こそはポールギルバートである我こそはイングヴェイであると競って空想のギターを…

【リアス式海岸の見える船の旅お得パック―お一人様でも安心―☆】に申し込みまして、ささやかな週末を利用してちょっとした孤独な船旅に出てきた。今まであまり東北地方をじっくりと見学したことはなく、まぁ言ってみれば福島より上に行った思い出はスキーだけ…

川の流れとか

気付いたらまた一ヶ月、時が経つのは早いのかもしれない。そういえば私の祖母が以前こんなことを言っていた。若いうちは時が経つのが遅い、何故なら早く大人になりたいという気持ちや将来に対する希望と夢に満ち溢れているからだ、願望や欲望があるうちはゆ…

さよならにチャンスを与えて

秋も深まってきた今日この頃、また知らぬうちに一ヶ月ほどが経過している始末、さてさていったい素晴らしき学生生活の夏はどこへ行ったのやら、また新しい出会いがあってその別れがあって、連続する日常に嫌気が差してもソーロング、その辺をぶらぶらしてい…

夏の悪夢とか

入道雲に乗って、夏休みは行ってしまった、というような始まり方の詩を小学生の時分に読まされた覚えがありまして、なんだか書いてみたのであるが、別にこれといって興味があるとかそういうわけでもないし、その詩がいったい誰によって書かれ、どういうもの…

スターバックス

夏も終わりに近づいてきたのであるし、夕暮れ時というのは大体に於いて涼しいともっぱら評判なので新宿へと向かったのであるが、これがまた暑くてやり切れず、友人と落ち合ってまもなく、我々はスターバックスで涼むことにした。ところで皆さんは知っている…

本日、友人宅に集まりまして鍋でもつつこう的なイベントを開催しようと近くの商店街にあるスーパーくずれの八百屋みたいな店に行ったのだが、何故だか白菜だけがなかった。八百屋に――厳密には八百屋ではないのだが――白菜が売っていないとはどういうことだと…

今日の秋葉原

実は大分前からダーツを始めており、その勢い余って先日から秋葉原にあるダーツバーでお昼の間だけバイトを始めている。その関係で今日は秋葉原に行くということで、せっかくだから日曜日の秋葉原で写真でも撮ろうかと、ご自慢の【OM1】をぶら下げ昼下がりの…

冬から何かに至る感傷

数々のイベント―例えばクリスマスや正月といった―が足早に過ぎ去ってゆき、寒さが尋常でないほどに身に染みる季節になって…、師走だからなのかそうでないのか、よく判らない忙しさに身を包まれて、たまに空を見上げると綺麗な星が見えたりする。そういうひと…

東京タワー

良く判らない道をひたすら走っては新宿銀座と繁華街を抜け、ネオン輝く歓楽街と比べて少しばかり閑静な大通りの交差点で立ち止まったところで東京タワーが見えた。久方ぶりに観る東京タワーはオレンジ色の光彩を放って孤独に佇んでいて、確かにこれこそが東…

一息

文化祭という一つの区切りが私の元に訪れてから一週間、これが中だるみというものか、と自ら思うほどだらだらとした日々が続き、読書に耽ったり延々同じ映画をリピート、音楽を聴いては遠い空を見上げ、でわでわ油絵でも描こうと筆を取るも気がつくとドラえ…

文化祭

台風と夏、そんなダブルコンビネーションが日本を襲い、私が住む東京にも際限なく降りかかってきたわけで、フェーン現象の影響だかなんだか知らないが、無駄な熱が東京中を覆い、私が住む部屋もその例外ではない。壁に掛かった湿温計を見やれば、温度は三十…

夏と扇風機

気が狂いそうな暑さがこの何日か続いていて、別に夏としては大した事ないんだろうけど、九月=夏の終わり、という確かな方程式が心中に存在する私にとって、この暑さは弱体化しつつあるこの身体に余計に響くのである。こう言ってはなんだが、私の部屋にはエ…

長い長い休暇にもお別れを告げて、また新たな日常生活が始まるのだが、ダイヤモンドみたいな空から入道雲が消えるこの時期になると、あれほど厭であった夏の湿っぽさも懐かしくなるから情緒というものも不思議である。上野から山手線でぶらぶらと揺られてい…

東京大学物語

季節というものは不思議なもので、その時々に合わせた風流なるものが存在し、例えば夏には花火をするのが定石、冬にゆらゆら線香花火を揺らした所で如何なる感慨も抱かないが、夏にあの小さな光を夜の灯火にすると、まるで自分が蛍にでもなったかのような錯…

木曜日

なんだかよく判らないのだけれども、ある友人が奈良の遠方はるばる東京へやってきた、全く以って理由が私には判りませんでして、いったい何故こんなお盆の人がゴミの様にいる時期にやって来るのでありますか、と質問するも、祭りがあるから仕方が無い祭りが…