日常=文学?

火曜日

期末考査中。やれ試験試験と餓鬼どもがどれだけ互いに競い合うことが出来るかを計る紙切れが渡され、我々は社会上でランキング付けされ続ける運命であることを理解する、つまり「試」も「験」も「ためす」と言う意味であるということ、紙切れに何かを書きな…

木曜日

学校帰りに古き先輩と映画を鑑賞、人波を泳ぎながら渋谷の街を徘徊する、焼けつきどこか焦げた匂いを発するアスファルトを踏みしめながら、汗が首筋を伝う感覚にいらつく。街という一つの形態に取り込まれたような一種の戸惑いを感じながら渋谷という名前の…

月曜日

土曜日はオールナイトで映画鑑賞、始発で家に帰ってくると何故か誰かが僕のベッドで寝ていた、少しの間何があったのかを考えたが、まぁ何かがあったのだろうと納得する、東京は都会だ、いつも何かが起こる。日曜のお昼過ぎに目を覚ますと、僕のベッドで寝て…

土曜日

夕方頃、映画でも借りようかと急に思いたち、レンタルビデオ店へ行きレジで手続きを終え、DVDを手に去ろうとすると突然腕を掴まれた。可愛らしい感じの女性で、いったいどうしたんだろうと思って暫くの間見詰め合っていると、それ私のです、と小さい声で言っ…

木曜日

僕は普段コンタクトを付けていて、夜は眼鏡を掛け出すのだが、今日は裸眼で月を見ていると月が大分大きく見えた。理由としては、ぼやけた月が無数の光を周囲に演出し拡大化しているのだろう、実際目を少し凝らすと月が五個程になり、完全な丸ではなくなった…

水曜日

食堂で出されるランチは決して美味しいとは言えないので、僕はいつもサンドイッチを教室で摘んでいる。ベーコンとレタスとタマゴ。今日もいつも通り音楽を聴きながらサンドイッチを頬張っていた。その時なんとなく友人と話していると、いつの間にか映画の話…

火曜日

授業を受けているポーズを取りながら一日中読書に耽っていた。家で映画を鑑賞していると、最近図書館で知り合った女の子が勝手に上がり込んで来てソファーに腰掛けたのだが、映画が終わるとともにまた勝手に出て行った。よく判らないのだが、そういうものら…

月曜日

昨日夕飯を食べなかったということもあり、今朝起きると無性に腹が減っていた、ぺこぺこ。朝飯を作るのも面倒なので朝六時から吉野屋へ、焼魚定食。今日では、たった400円で我々は温もりを手に入れることが出来る。学校帰り、久しぶりに歌舞伎町へ寄る、特に…

日常は文学になり得るか?

以前「純文学とは?」というようなことを書きまして、「日常=芸術」が現代の社会傾向であることを指摘したのですが、ふと、実験として僕の日常を綴ってみれば判るじゃないか、と思って実行。はたして僕の日常は文学になりうるのか。太宰の「正義と微笑」を…