木曜日

僕は普段コンタクトを付けていて、夜は眼鏡を掛け出すのだが、今日は裸眼で月を見ていると月が大分大きく見えた。理由としては、ぼやけた月が無数の光を周囲に演出し拡大化しているのだろう、実際目を少し凝らすと月が五個程になり、完全な丸ではなくなった。

眼鏡を部屋から持ち出しレンズを目に当てると、それまで無数に存在していた月が一つとなり小さく萎んだ。蝶は月の光を目印に夜の空を翔るらしいが、彼らの眼に月はどう映っているのだろうか、ふと考えたりする。