2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

火曜日

期末考査中。やれ試験試験と餓鬼どもがどれだけ互いに競い合うことが出来るかを計る紙切れが渡され、我々は社会上でランキング付けされ続ける運命であることを理解する、つまり「試」も「験」も「ためす」と言う意味であるということ、紙切れに何かを書きな…

町田康「浄土」

作風がパンク認定を受けて以来、大分小説自身の中身もそれに近づきつつある町田康ですけど、「犬死」あたりは「パンク侍斬られて候」あたりの流れを踏襲したという感じで、僕は好きになれません、というよりもラストに「自分の群像」なんてコテコテの文学作…

木曜日

学校帰りに古き先輩と映画を鑑賞、人波を泳ぎながら渋谷の街を徘徊する、焼けつきどこか焦げた匂いを発するアスファルトを踏みしめながら、汗が首筋を伝う感覚にいらつく。街という一つの形態に取り込まれたような一種の戸惑いを感じながら渋谷という名前の…

麻耶雄嵩「夏と冬のソナタ」

新本格といわれるミステリの旗手でもある麻耶雄嵩の二作目、信じられないほど詰め込まれたキュビズムに対する描写と、それが表す人間の客体性は、もはやミステリという枠組みでは語れない一つのジャンルを創り上げている。 『白鳥は 哀しからずや空の青 海の…

白石一文「私という運命について」

白石一文と云えば「一瞬の光」で華々しくデビューしたあとは「僕の中の壊れていない部分」などヒットを連発させていまして、そろそろ大物認定されそうですけれども、正直僕は「一瞬の光」以外の作品のどこがいいのか判らない。というのも、彼の作品は全て同…

ノミソング

渋谷駅から青山方向へ歩き246号線とぶつかった辺りにある糞ミニシアターで「KLAUS NOMI(クラウスノミ)」のドキュメンタリー映画を見てまいりました。映画としては二流、しかしやはり「ノミ」の圧倒的なパワーと破綻していく人生を辿ると自然に涙が出て…

死刑囚のラストオーダー

→http://www.privatehand.com/flash/request.html (FLASH 英語 音注意)死刑囚は自らの死刑が執行される前日、いったい何を食べたいと望むのか、食べるというのは最も強い欲求の一つで非常に興味深い、一つの林檎をオーダーした死刑囚と、ホームレスへやれ…

はてなの中高生グループ

→http://d.hatena.ne.jp/churchill/20050707/p3 この方の動きは本当に凄いですね、僕には真似できないですし、あー、これが差というものですか、なんて思ったり思わなかったりしているのですけれども、是非頑張ってもらいたいですね。僕にはここからエールを…

BOOKBATON

JunctionSE様からBOOKBATONなるものが回ってまいりました。更新再開一回目からそれか、なんて思わず、聞かれたら答えるのが礼儀だと思いまして、こちらで回答する次第です。麻里乃様の趣味の良さが素晴らしいですね。 □所持している本の冊数 →不明:千は超え…

従軍慰安婦人

→http://d.hatena.ne.jp/churchill/20050704/p4 なんとも言えないけど、これは叩かれそうな気がします。先生の言葉=事実、という方程式がそもそも…。

不正確なメタファー

→http://metaphor.nedot.info/ 色々ありまして見てみたのですが非常に感覚に残る文章がいくつかりましたのでちょっと紹介したりしなかったり、まず題名が素晴らしい、なるほど、確かに不正確なメタファーです、しかしながらその構図は或る種独特で美しい。人…

入院中とその前後

多すぎるので、また明日にでも心に引っかかりを持ったものだけ取り上げます。 □読書「社会主義下の人間の魂」オスカー・ワイルド 「私という運命について」白石一文 「死者の驕り・飼育」大江健三郎 「おさらい生物学」藤田広一郎 「シュガータイム」小川洋…

事故

交通事故で入院してました。今日から復活します。