今日の秋葉原

実は大分前からダーツを始めており、その勢い余って先日から秋葉原にあるダーツバーでお昼の間だけバイトを始めている。その関係で今日は秋葉原に行くということで、せっかくだから日曜日の秋葉原で写真でも撮ろうかと、ご自慢の【OM1】をぶら下げ昼下がりの電脳街を徘徊していた。

いつも通りメイドやら、それを撮るカメラ小僧やら、太鼓の達人を必死に叩く方々が垣間見れるとシャッターチャンスの嵐を期待して行ったのであるが、何やら様子がおかしい。全く以って人がおらず――と言っても普段よりは少ないというだけで、それでも多いのであるが――メイドどころかいるのは観光客と思わしき外国人の方々ばかり、これはどうしたものかといそいそと退場せざるを得ず、仕方がないので適当にカシャカシャとその辺の建物やら電気やなどにシャッタを切っていた。

そんなこんなで疑問を感じつつバイト先へ赴くと店長が、今日はコミックマーケットの最終日なんだよ、と伝えてくれた。なるほど、それは人がいないわけである。特に詳しいわけでもないが、その壮絶さは友人を通して或る程度聞いている。

その為かはいざ知らず、店にも全く客は入らなかったのだが、三時ごろから突然客が入りだし、更にどうやら皆様コミケ帰りらしく、ダーツをやる客もまばら、どのサークルがどうだったこうだったと同人誌の話題に華を咲かしていた。その後も仕事帰りに秋葉原の街並みを自転車で回っていると、キャリーバッグを携えた人々で賑わっていた。


そして私はそんな風景をカメラに収め帰宅、今自分の家でこんな日記を書いているわけなのであるが、窓を開けると花火の音がする。そういえば今日は湾岸花火の日でもある。コミックマーケットも湾岸花火も同じお台場でのこと。せっかくなのだから帰り際、花火でも見て優雅に過ごせばいいのに、と思うのだが、手に入れた同人誌を転売するのに彼らは忙しいようである。


夜空に咲く花火は見えないが、火薬が爆ぜる音と、ヘリコプタが旋回している姿だけがやけに夏を思わせる。