一息

文化祭という一つの区切りが私の元に訪れてから一週間、これが中だるみというものか、と自ら思うほどだらだらとした日々が続き、読書に耽ったり延々同じ映画をリピート、音楽を聴いては遠い空を見上げ、でわでわ油絵でも描こうと筆を取るも気がつくとドラえもんがキャンバス上に、おいおいこれって廃人生活まっしぐらですね、というような具合でのそろそろエンジンをかけなくてはいけないとは思っているのだが、よく考えるとやっていることは大していつもと変わらないな、というような結果に達し、今ではキーボードを叩いている。


ところで最近暁光をよく見る。日が昇る時間が遅くなり、私が朝起きる時間とかち合うからではあると思うが、東の空、地平線の際に低くある橙の光を見るとどうにも感傷的になる。恐らく西日よりもその度合いは大きい。どこか吸い込まれそうな穏やかさが西日にはあるが、逆に、何者をも撥ね退けるような気迫が暁光にはある気がする。

少しづつ寒くなっていく朝方の冷えた空気の中、ベッドからのそのそと這い出て冷蔵庫から牛乳パックを取り出し飲み、そしてゆっくりとカーテンを開ける。そうやって見る群青を含んだ朱色の空は、終わる世界や人類の滅亡といった、なにやら終末的なものを連想させるのである。