東京タワー

mafuminmin2005-11-04


良く判らない道をひたすら走っては新宿銀座と繁華街を抜け、ネオン輝く歓楽街と比べて少しばかり閑静な大通りの交差点で立ち止まったところで東京タワーが見えた。

久方ぶりに観る東京タワーはオレンジ色の光彩を放って孤独に佇んでいて、確かにこれこそが東京という一つの街の形態を象徴している、となんとなく考えてしまった。

まだ早過ぎるクリスマスツリーがタワーの横で寂しそうにスマイル、それに相まってか、パースペクティブの彼方に消えていくタワーが夕闇の中で私に何かぶつぶつと意味の判らない言葉を呟いているように感じたのだけれども、どちらにせよ、すでに巨大なツリーと化している彼は、いつまで経っても孤独で場違いな存在なのである。