[雑]キャバレクラブの悲劇

最近キャバクラというものによく連れて行かれる。

私はキャバクラというものの楽しみ方がいまいちよくわからないのであるが、バイト先のおつきあいというもので、勿論タダ、ということもあって歌舞伎町界隈をうろうろとさせられる。アルコールの旨さも、あのつけあがった女性たちとの会話にも馴染めず、一度友人の頼みということもあって自腹で行った時など席について五分もせずに「私も一杯頂いてよろしいですか?(笑)」とパーフェクトな笑顔で言われた時には、正直、この女性に一発くれてやったらどれだけ楽しいだろうか、と感じたほどだ。

私は、歌舞伎町で酒を交わしている年配の方々に比べればキャバクラの経験など皆無に等しく、そのような者が何を、と言われればそれまでなのであるが、本来、というか現実的にも、キャバクラとはサービス業である、と思う。客は、安い韓国焼酎やウィスキに、決して値段には釣り合わない金額を切り、その分女性たちは奉仕し、接待する。そういったものだと認識している。

しかしながら、私が連れて行かれるそういった店では、何かと言うと「一杯頂いてよろしいですか?(笑)」の嵐で、何か芸事が出来るわけでもなく、客を楽しませようとする気概もない。そして私が「もちろん一杯ごちそうするのは構わないのだけれども、それは私を楽しませてからじゃないのかな?だって私は安くはないお金を払っている訳だし、それは当たり前じゃない?」というようなことを言うと「何それ(笑)上から目線(笑)」という始末である。金を払って頭にくるなどということも滅多にない。

そういった意味ではオカマバーの方がよっぽど楽しい。

彼ら(彼女ら)は、お客を楽しませようと、芸やネタを駆使し、会話に弾みをつける。そして大抵値段も良心的で、私のような学生には、多少なりともサービスをしてくれたりもする。

ホストもそういった意味では同じだ。まだ数度しか行ったことがないが、彼らのトーク力には恐れ入った。

無論、彼らも必死だ。というかそれはキャバレで働く女性たちも同じであるとは思うが、商売でやっている。当たり前のことかもしれないが、極端のことを言えば自らの稼ぎのために私たちを楽しませてくれる。だが、その心意気や、気概に対して我々はお金を払うのであり、現在のキャバクラ嬢ホステスが何もせずに横で酒をちびちびと飲んでいるだけで対価を得ようとするその姿勢には疑問を呈する今日この頃である。(という単なる愚痴であった)