「ハミザベス」栗田有紀

ハムスターにエリザベスという名前を付けようと試みるんだけど、ちょっとばかりそれはエリザベスに対して失礼、というかハムスターには立派過ぎる、ということでハミザベスと名付けられましたよハムスター。

正直なことを言いますと、無駄な時間を過ごした感が否めない、否、面白いというか、文章自体はそれなりにライトで読みやすく尚且つ簡潔に造られているのが判るのだが、それが尚更読後の倦怠感を生み出すことに繋がる、つまり何も頭に入らない。

審査員もそれは認めており、ただし作者はある一定の立ち位置にいる、とも評しているのだが、それこそ私からしてみると微妙であり、下らない日記小説的要素を持った背景描写だけの紙切れにしか見えない、これと言って秀でた部分も無いのがまた辛いところ。

ただ、好きな人は好きなのでしょうね。