絶望の世界

絶望の世界http://naha.cool.ne.jp/wvwvwvw/z/index.html

かねがね噂は聞いていた「絶望の世界」を読みました。

苛められている側と苛めている側の汚らしさが交差しながら謎を解いてく一種のミステリです。前半はこれでもかと現実を突きつけてくれまして楽しませてもらったのですが、後半はミステリ色が強すぎて僕は面白くないと感じました。

特に秀逸だったのが、


『僕はお腹で虫を飼っています。こいつは僕の負の感情を喰って育っていく。虫が育つたびに、僕は快感を得ます。そろそろ育ちきるんじゃないでしょうか。そうなったら僕自身が喰われるかもしれません。でも僕はそれを望んでいる。喰われるといってもそんな派手なことにはならないはずです。ただ「やれ」と命令されるだけ。その日は近い。』


ここまでプロセスからこの文章を捻り出した作者に拍手を捧げます。